更年期と腸内環境

こんにちは。山手です。

昨今、睡眠の質の低下と食欲の関連が注目されるようになってきました。
睡眠の質の低下は、胃腸機能の低下につながります。

「よく眠れない」と「食欲が止まらない」は消化力低下のサインです。

 女性は、更年期でホルモンが減少する為、入眠困難、睡眠の維持困難などが多くなります。睡眠の質が悪くなると、食欲を抑えるブレーキの働きがあるレプチンの分泌が減少し、食欲増進作用があるグレリンの分泌が過剰に増えるため、消化機能の悪化が懸念されます。良質の睡眠は、消化力を保つためにも大切です。

更年期以降、女性ホルモンの分泌が低下するとともに、全ての消化機能も変化していきます。 

消化管とは口から始まり、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、直腸、肛門管、肛門までの管。それに肝臓、胆のう、脾臓、膵臓が加わったものが消化器です。消化器は、おもに消化と吸収を行いますが、これらは神経やホルモンなどによりコントロールされています。

女性ホルモンが減少することにより、唾液腺も影響を受け、唾液の分泌量が低下します。すると唾液中の炭水化物を分解して消化を助ける役割のアミラーゼが減少します。また、唾液に含まれるIgAやペルオキシダーゼによる殺菌作用も低下してしまいます。
唾液の質、量の低下に伴い、食物の消化力も下がるのです。

唾液による助けが少なくなると、胃で食物を完全なペースト状にできなくなり、消化不良を起こします。すぐにお腹がいっぱいになったり、食べたものが食道へ逆流する逆流性食道炎になりやすくなります。

関連して大腸の働きも低下しやすくなります。大腸の働きが低下するとおなかが張り、ガスが溜まり、腹痛や便秘、下痢など引き起こしてしまいます。

腸内細菌は加齢とともに変化し、更年期以降、善玉菌が減り、悪玉菌が増えていくのです。

だからこそ、食べるものは気を付けなければいけません。

食べ物については、また今度書かせていただきます。

簡単なセルフケアは、いつもお伝えする通り、腹式呼吸、軽い筋トレ、入浴などです。
筋トレについても、またいつか、色々と伝えていきたいと思います!

では、日曜日。サザエさん症候群の方も夕方には出てくると思いますが、来週に向けて少しでも良い睡眠をとっていただけると幸いです。
それでは、お天気の良い日曜日に感謝して、、、
また来週!

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