こんばんは。
本日の更新遅くなってしまいました。
本日は「生命力を東洋医学的にどう考えるか」について書いていきたいと思います。
中医学で、乳児期に健康状態を左右する親からもらった「先天の本」といい、
生まれた後に自分で得る生命力のことを「後天の本」と言います。
この後天の本の働きに関与するのは、脾(主として消化吸収)と肺(主として正しい呼吸)
「先天の本」と「後天の本」で生命力
食生活、呼吸活動、精神状態、気候条件、性生活が関係してきます。
つまり、先天の本と後天の本は互いに影響し合い、一生の長さに関与するということになります。
節目で変化する生命力ですが、その生命力の源は「腎」にあります。
人間の生命力の推移には節目があると中医学の古典には書かれています。男性は8の倍数、女性は7の倍数で変化していくと古代から考えられています。(詳細をここに書くと1000文字に収まらなくなるので省略)
「先天の本」のことを腎気というのですが、これは解剖学的な腎臓のことではありません。
腎の力とは人間が持って生まれ、年齢とともに成長発育し生殖能力を得、やがて衰えていく生命力のことです。
腎には7つの働きがあります。
1、精を蔵し、発育、生殖をつかさどる
2、水液をつかさどる
3、呼気をつかさどる
4、骨をつかさどり、髄を生み、脳に通じる
5、耳に働きに関与する
6、二陰をつかさどる(排尿、生殖作用と排便機能)
7、その華は髪にある(腎精が盛んならば、髪の毛は黒々していて光沢があり、虚すれば白髪、抜け毛、ハゲる)
生命力は受け継がれます。
赤ちゃんに先天の本をたっぷりと受け継がせるためには、両親が健康であることに越したことはありません。妊娠中の胎教も重要です。母親の心身状態が胎児に与える影響はもちろんのこと、様々な影響についても注意をする必要があります。
呼吸と飲食物の大切さは説明するまでもありません。
このことから、中医学的見解である「未病」をいかに防止することが大切か分かります。
未病を防止するには、食生活や呼吸法について多くの専門家が研究発表をしています。
食べ物のエネルギーによって、維持されている私たちの身体です。
何でも有難く命に感謝をしてバランス良く召し上がっていただきたいと思います。
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